除去レベルについて
Remove Level
アスベストの除去レベル
Asbestosos removal levelアスベスト除去時のアスベストの飛散性、発塵性によって1~3のレベルに区分され、それに合わせた対策が必要になります。もっとも飛散性が高いものがレベル1となり、作業場所の隔離などの徹底した曝露防止対策と適切な防護衣による作業者の安全対策等、高難度の作業となります。
| 発塵性 | 著しく高い | 
|---|---|
| 建材の種類 | 耐火・順耐火建築物の吹き付け材 その他建築物の吹き付け材  | 
          
| 作業内容 | 吹き付け材除去 封じ込め囲い込み (吊ボルト等を取り付ける作業)  | 
          
| 具体的な例 | 
              
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| 発塵性 | 高い | 
|---|---|
| 建材の種類 | 耐火被覆材、断熱材 保温材、石綿含有保温材  | 
          
| 作業内容 | 通常の除去 削ぎ落とし等による除去 グローブバック方式 非石綿部で切断搬出  | 
          
| 具体的な例 | 
              
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| 発塵性 | 比較的高い | 
|---|---|
| 建材の種類 | その他石綿含有成形板(非飛散性)スレート板、Pタイル等 | 
| 作業内容 | 手払し解体 | 
| 具体的な例 | 
              
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アスベスト含有の可能性がある外壁
アスベストは防火性、耐熱性に優れた性能を持つことから、建物の外壁をはじめとして広範囲で使用されております。さらに吹付け塗装など、多くの使用状況がございます。
| 建材の種類 | 使用部品 | 使用年代 | 飛散レベル | 
| 繊維強化セメント板 | 耐火・耐熱性が高く外壁および内装に、 多く使用されていた | 1960~2004年 | レベル3 | 
| 石綿含有金属系サイディング | 断熱性が高く軽量のため、一般住宅 外壁材として使用されていた | 1960~2004年 | レベル3 | 
| 石綿含有けい酸カルシウム板 第1種 | 断熱性が優れていて軽いため天井材などに使用されていた | 1960~2004年 | レベル3 | 
| 石綿含有スレートボード フレキシブル板  | 
          防火性が高いので天井材などに使用されていた | 1960~2004年 | レベル3 | 
繊維強化セメント板
      | 部品 | 耐火・耐熱性が高く外壁および内装に、多く使用されていた | 
| 年代 | 1960~2004年 | 
| レベル | レベル3 | 
石綿含有金属系サイディング
      | 部品 | 断熱性が高く軽量のため、一般住宅 外壁材として使用されていた | 
| 年代 | 1960~2004年 | 
| レベル | レベル3 | 
石綿含有けい酸カルシウム板 第1種
      | 部品 | 断熱性が優れていて軽いため天井材などに使用されていた | 
| 年代 | 1960~2004年 | 
| レベル | レベル3 | 
石綿含有スレートボード
フレキシブル板
      フレキシブル板
| 部品 | 防火性が高いので天井材などに使用されていた | 
| 年代 | 1960~2004年 | 
| レベル | レベル3 | 
除去レベル1
専用ポリシートで除去する部屋を完全密閉します。その上で負圧除塵装置の設置、セキュリティールームの設置などの飛散防止対策が必要となります。



除去レベル2
保温材、断熱材等が対象となります。除去の際は石綿部の飛散防止養生を行い石綿が使われていない箇所で切断し、そのまま処分します。



除去レベル3
非飛散性と呼ばれる、比較的リスクの少ない分類とされていますが、除去の際には十分に湿潤させた上、原型のまま破壊せず除去する必要があります。


